

元青森県りんご試験場長の木村甚彌氏は、モニリア病等のりんご病害の研究者として昭和4年から45年まで、41年の長きにわたって研究に努め、青森県りんご産業に歴史的な功績を残しています。
氏の功績を永く顕彰するため、昭和45年にりんご関係団体を構成員として木村甚彌りんご顕彰会が発足し、毎年、9月24日にりんご産業の振興に功労のあった団体、個人に対し木村甚彌賞を贈呈しています。
| 回次 | 年度 | 受賞者名 | 功績 |
|---|---|---|---|
| 1 | 昭46 | 北海三共㈱青森県りんご試験場病虫部 | モニリア病の克服 |
| 対 馬 竹五郎 | りんご剪定改善、品種改良、実践指導 | ||
| 2 | 昭47 | 弘前市農業協同組合 | りんごセンター施設の定型化 |
| 3 | 昭48 | 青 木 二 郎 | りんご粗皮病に関する研究 |
| 竹 島 儀 助 | 有益昆虫の研究 | ||
| 4 | 昭49 | 農事組合法人鬼沢共同防除組合 | 優良共同防除組合 |
| 5 | 昭51 | 豊 島 在 寛 | 生物的防除の普及とモモシンクイガの防除対策の確立 |
| 石川無袋りんご研究会 | 無袋ふじの生産と販売推進 | ||
| 横 山 慶太郎 | りんごの冷蔵庫利用普及 | ||
| 6 | 昭52 | 波多江 久 吉 斉 藤 康 司 | 青森県りんご百年史の研究と著作 |
| 松緑神道大和山映画部 | 映画「みちのくのりんご」を製作し、広く理解と宣伝に貢献 | ||
| 7 | 昭53 | 後 沢 憲 志 | りんご高接病の解明、花粉貯蔵の基礎確立、花芽分化期の解明ほか |
| 田 中 正 幸 | りんご腐らん病防除「泥巻き法」の発想と普及 | ||
| 8 | 昭54 | (財)青森県りんご協会横沢支会 | りんごの授粉にマメコバチを利用し、その実用化に成功 |
| 9 | 昭55 | 福 島 住 雄 | りんご生産予測法の確立と人工授粉の研究 |
| 小 林 啓 造 | りんごのCA貯蔵に関する実用化と普及指導 | ||
| 10 | 昭56 | 七 戸 茂 男 | りんごわい化栽培の有利性の実証及び普及指導 |
| 11 | 昭58 | 佐々木 直 亮 | りんごの高血圧予防効果に関する研究 |
| 松 中 謙次郎瀬 川 一 衛 | りんご高接病ウイルスの新検定法の技術確立 | ||
| 12 | 昭59 | 相馬村農業協同組合 | りんご共販体制の確率と銘柄産地の育成 |
| 町 田 賀芽彌 | 農業資材の供給及び開発 | ||
| 13 | 昭61 | 古 澤 秀 男 | 無袋栽培による食味向上、木箱からダンボール箱への移行 |
| 中 野 順 三 | 混濁ジュースの改良及び需要と販路の拡大 | ||
| 14 | 昭63 | 大 野 達 夫中 村 幸 夫相 馬 盛 雄成 田 春 蔵加 藤 正 | 県下25,000haの樹園地の土壌調査の実施、土壌改良の試験研究と普及 |
| 15 | 平元 | (財)青森県りんご協会 | りんご産業基幹青年の研修及び農民教育活動の展開 |
| 16 | 平2 | 種 市 賢 蔵 | りんご共同防除組織活動の育成、普及、運営指導 |
| 17 | 平3 | 相 馬 定次郎勝 美司 幸 | 三代の家族経営による良品・多収・省力栽培の実践 |
| 18 | 平4 | 岩 舘 義 博 | りんご大衆化への提言と実践の功績 |
| 19 | 平5 | 宮 舘 光 男 三 国 定 吉 | りんご産業を支える鋸の目立て、鋏の製作、修理とその研究 |
| 20 | 平6 | 武 部 和 夫 | りんごの動脈硬化予防作用等の学問的な裏付け |
| 21 | 平7 | 古 坂 卓 雄 | わが国最古のりんご樹の管理 |
| 22 | 平8 | ニッカウヰスキー㈱弘前工場 | シードルの生産、ポリフェノールの抽出・商品開発、ワイン等の製品化 |
| 23 | 平9 | 菊 池 卓 郎 | りんごの整枝剪定理論、栽培方式の理論の研究と体系化 |
| 24 | 平10 | (社)青森県りんご輸出協会 | 海外市場開拓の推進と海外における県産りんごの銘柄確立 |
| 25 | 平11 | 山 下 兼四郎 | りんご搾汁機械の新機種導入、加工新製品の開発 |
| 26 | 平12 | 田 澤 賢 次 | りんごの健康効果を消費者に普及 |
| 27 | 平13 | 山 田 雅 輝 | マメコバチの生態研究及びりんご害虫の個体群動態の解明 |
| 28 | 平14 | 盛 圭 策 | 海外のりんご生産流通情報の収集・翻訳、執筆・講演活動 |
| 29 | 平15 | カネショウ㈱ | 県産りんごを原料としたりんご酢の製品化、機能性の普及 |
| 30 | 平16 | 澤 村 健 三 | 主要病害の病原菌の同定、防除法の研究 |
| 31 | 平17 | 工 藤 亞 義 | CA貯蔵管理技術の体系化とその普及 |
| 32 | 平18 | 秋 田 義 信 | りんご農家の後継者育成、農村教育活動 |
| 33 | 平19 | 藤 崎 和 夫 | CA貯蔵によるりんごの長期貯蔵技術の確立とその普及 |
| 34 | 平20 | ひろさきふじの会 | 早生ふじのブランド確立と生産拡大 |
澁川傳次郎氏は、戦後、疲弊したりんご産業再生のため、青森県りんご協会を創立し、生産者の自立精神を鼓舞し、りんご産業の復興と躍進を実現しました。
青森県りんご協会では、本県りんごの「戦後復興の祖」として、氏の功績を後世に伝えるため、平成3年度に「澁川傳次郎賞」を創設し、毎年りんご栽培に功績のあった県内りんご生産者を表彰しています。
| 回次 | 年度 | 受賞者名 | 功績 |
|---|---|---|---|
| 1 | 平4 | 佐 藤 肇 | 「金星」等りんご品種の育成、主幹形仕立ての研究 |
| 2 | 平5 | 外 川 鉄 弥 | わい化栽培剪定技術の向上 |
| 3 | 平6 | 今 末三郎 | 剪定技術研究及び栽培技術の向上 |
| 4 | 平7 | 船 場 茂 | 県南地方に適した剪定技術の開発指導、紅玉の多収穫栽培 |
| 5 | 平8 | 山 内 齊 | 高度な剪定技術体系と良品生産技術の確立 |
| 6 | 平9 | 佐々木 栄秀 | 無袋栽培・無ボルドー普及拡大 |
| 7 | 平10 | 前 田 武 士 | 整枝・剪定指導、後継者組織の育成 |
| 8 | 平11 | 鹿 内 昭 三 | わい化栽培の普及、整枝剪定指導 |
| 9 | 平12 | 外 川 博 史 | わい化栽培の普及、整枝剪定指導、地区の銘柄確立 |
| 10 | 平13 | 舘 田 正 行 | 整枝剪定技術の普及指導、後継者の育成、視察者の受入指導 |
| 11 | 平14 | 三 浦 藤 男 | 規模拡大の実践、わい化栽培の早期導入と技術の普及 |
| 12 | 平15 | 對 馬 金 吾 | 整枝剪定技術の普及指導、後継者の育成、視察者の受入指導 |
| 13 | 平16 | 山 下 榮 | 県南地区リーダーとしてわい化栽培の普及推進 |
| 14 | 平17 | 駒 井 貞 蔵 | 大玉良品多収の継続、剪定講師として技術普及 |
| 15 | 平18 | 笹 谷 哲 | 地区生産者組織活動に尽力、剪定講師として技術普及 |
| 16 | 平21 | 齋藤 彌志則 | 整枝剪定技術の普及指導、後継者の育成、視察者の受入指導 |
青森県は、りんごを通じた生産流通はもとより、文化・観光・健康など多面的な活動により、青森県の産業・経済の発展に寄与したもの又は青森県の名誉を高揚したものに対し、その功績を讃えるため、平成11年度に「青森りんご勲章」を創設し、毎年度授章しています。
| 回次 | 年度 | 受賞者名 | 功績 |
|---|---|---|---|
| 1 | 平11 | 並 木 路 子(歌手) | 「りんごの唄」により戦後の苦しい時代に明るさを発信し、国土復興に取り組んだ人々を元気づけた。 |
| 片 山 良 子(エッセイスト) | りんごにこだわったエッセイ、紀行記事等の寄稿によるりんごに関する生活文化の普及。 | ||
| 古 坂 卓 雄(故人・生産者) | 日本最古のりんご樹の管理者であり、長寿りんごとして老人ホームへ寄贈する等の奉仕活動を行った。 | ||
| アップルフェア推進協議会(地域づくり団体) | 「アップルマラソン」、「全日本りんご追分コンクール」などのりんごに関するイベント等の開催。 | ||
| 2 | 平12 | 美 空 ひばり(歌手) | 映画「りんご園の少女」挿入歌「りんご追分」のヒットによりりんごが大衆に受入れられる契機となった。 |
| 3 | 平13 | 佐々木 直亮(弘大医学部名誉教授) | りんごの高血圧予防効果を世界に先駆けて実証し、健康果実りんごの発展に貢献した。 |
| 竹 浪 春 夫(故人・前板柳町長) | りんご産業の卓越した指導者であるとともに、町長としてりんごにこだわった施策を展開した。 | ||
| (財)青森県りんご協会(生産者団体) | 昭和21年の設立以来、病害虫発生、価格暴落、台風被害、輸入解禁などの困難を乗り越え「りんご王国」発展に貢献した。 | ||
| 4 | 平14 | 鳴 海 要(陶芸家) | りんごの木の灰を釉薬とした陶器の製作により、「りんごに秘められた美とりんごが育む津軽の彩りをもつ炎の芸術」を確立。 |
| 頴 川 建 忠(青果物貿易商) | 青森りんごの台湾輸出の道を切り開き、国際的評価の向上に貢献した。 | ||
| 5 | 平15 | 武 部 和 夫(弘大名誉教授) | りんご繊維の動脈硬化抑制、大腸がんの予防作用について学会で発表し、高い評価を得た。 |
| 山 下 兼四郎(地域農業調査研究所主宰) | りんご輸送の改革、新機種導入による搾汁システムの構築等りんごの流通・加工の発展に貢献した。 | ||
| 6 | 平16 | 宇 野 善 造(前(社)青森県りんご対策協議会長) | 長年にわたり青森県りんご対策協議会の理事・会長として、消費宣伝事業を実施し、県産りんごの消費拡大に貢献した。 |
| 7 | 平17 | 渡 部 忍(医師) | 生産者の農薬中毒の原因究明・治療法の開発、予防法の普及に尽力し、健康維持・増進に貢献した。 |
| 加 藤 武 夫(版画家) | 我が国最古のりんご樹を多色木版画で表した「長寿林檎樹シリーズ」など、りんごを題材とした版画製作の取り組み。 | ||
| 齊 藤 昌 美(故人・生産者) | 高接病防止や剪定技術の考案、着色技術の改良等によりふじの普及拡大に尽力した。 | ||
| 8 | 平18 | (財)板柳町産業振興公社りんごワーク研究所 | 地元産りんごを原料とする新商品の開発販売を推進するなど地域経済の活性化に貢献した。 |
| 青森県立柏木農業高等学校農業クラブ | 「高校生によるりんごサミット」の開催や「ポケットりんご」の商標登録など独自のアイデアによる消費宣伝活動の実施。 | ||
| 9 | 平19 | 佐 藤 肇(りんご生産者) | りんご民間登録第1号の「金星」を育て、栽培技術の普及に努めた。「金星」は、輸出りんごのけん引役を果たしている。 |
| 阿 部 沢(画家) | りんごの老木だけを題材に描き、県内外で展覧会を開くなど絵画を通じて青森りんごの魅力を発信している。 | ||
| 10 | 平20 | 寺 阪 勝(元県土木部長) | 太宰府天満宮の「梅の花」と青森りんごとの交流を提案し実現のため尽力し、九州地区での青森りんごの普及宣伝に貢献した。 |
| 波多江 久吉(故人・元団体職員) 斎 藤 康 司(故人・元団体職員) |
りんご史に関する資料の収集を行い、本県りんご産業の発展過程を中心とした研究に取り組み、「青森県りんご百年史」など多くの著作を残した。 | ||
| 11 | 平21 | (社)青森県りんご輸出協会 (移出業者団体) |
長年にわたり青森りんごの輸出に取り組み、特に台湾においては、積極的なPR活動等により、台湾における青森りんごのブランド化や輸出振興に貢献した。 |
| 杉 山 芬 (元県立青森高校長) 杉 山 雍 (元弘前学院聖愛高校教諭) |
消費者の視点による著書「青森県のりんご-市販の品種とりんごの話題-」とホームページ「青い森の片隅から」(http://homepage3.nifty.com/malus~pumila/migi.htm)において青森りんごの消費宣伝に貢献した。 | ||
| 長 峰 一 造 (故人・元(財)青森県りんご協会会長) |
りんごの安定生産を図るため、病害虫防除等の技術指導者等を行うとともに、わい化栽培や無袋栽培を普及させるなど、本県りんごの生産振興に貢献した。 |