


りんご栽培の最初の仕事であり、青森県では最も重要とされる技術です。木の中まで日光が入るようにし、毎年よいりんごが実るように木の形を整えます。剪定は、大変難しい作業で、「千本の木を剪定しなければ一人前になれない」とも言われています。

人間と同じように、りんごも栄養が必要です。4月に肥料を散布して栄養を与えます。最近は、堆肥や有機質肥料も使われています。

病害虫からりんごを守るために行います。県の基準では年間13回の散布ですが、りんごの実にかかるのは9回程度です。なお、安全性の高いりんごを消費者に 提供するため、また、農家にとっても散布作業は重労働なので、少ない人では年間6回程度まで散布を少なくしています。農薬も安全なものを使っていますし、 収穫の1ヶ月から3ヶ月前には散布を止めています。

ほとんどのりんごは、同じ品質の花粉がついても実になりません。そのため、他の品種の花粉をつけてやる必要があります。昔は、一つ一つの花に、人が花粉をつけていましたが、今ではマメコバチというハチを使っています。

りんごは、1つの株に5つくらい花が咲きます。これを全部りんごの実にすると小さなりんごしかできず、栄養が足りなくたって、来年の花ができなくなってしまいます。
そこで、3~5株に1つの実になるようにいらない実を取ってしまいます。こうすることで大きくておいしいりんごができます。花の時期に花を摘むと摘花となります。

以前は、実を病害虫の被害から守るために袋をかけましたが、現在は着色を良くするために行っています。

早生種で8月、中~晩生種の場合9月中旬から下旬に袋をはぎ、果実に日光をあてます。

りんごの実全体に太陽が当たって、色がきれいにつくようにします。葉とりは、りんごの実に日影をつくる葉を2~3回に分けて摘み取ることで、玉まわしは、 太陽が当たった部分だけ赤くなるので、反対側にも色がつくようにりんごの実を回転させる作業です。下手な人がやると、玉を回しすぎてりんごを落としてしま います。 このほかにも、「徒長枝整理(とちょうしせいり:新しく伸びてきたいらない枝を切る)」や「支枝入れ・枝吊り(しちゅういれ、えだつり:りんごが大きく なって重くなり枝が下がるのを防ぐ)」、といった作業もあります。

こうして、一年間いろいろな作業によって育てられたりんごは、8月から収穫がはじまります。収穫の時もりんごにキズがつかないよう一つ一つていねいに収穫します。


注:「その他」には、袋かけ、除袋、着色手入れ、施肥などを含む
資料:農林統計

資料:農林統計 成園費、労働費は統計情報事務所のデータに基づき県で試算した。
