ホーム > 青森りんごの紹介 > 青森りんごの概要:青森りんごの流通

収穫されたりんごは、ほとんどがトラックで輸送され、全国に出荷されています。 出荷まで期間がある場合は、冷蔵庫に貯蔵し、随時出荷されます。ここでは、収穫されたりんごが、みなさんのご家庭に届くまでを紹介します。
収穫から出荷販売までの期間が長期にわたるものは、その間、鮮度を保持するために冷蔵庫等に貯蔵します。平成19年現在、県内には1,122棟(収容能力約43万トン)の貯蔵施設があります。
出荷されるりんごは、選果によりそれぞれの規格に分けられます。形や大きさはもちろんですが、近年は、光センサー選果機の導入も進んでおり、着色の程度や糖度、蜜入りなどもわかるようになりました。
冷却するだけではなく、同時に、りんごの呼吸作用を調整し、収穫時の鮮度を長期間保つ「CA貯蔵」が増加し、現在は、貯蔵収容能力の38%を占めています。
「CA貯蔵」とは、“Controlled Atmosphere Storage”の略で、空気組成を人為的に調整し、低温で管理し、りんごの呼吸を抑制することによって長期間新鮮さを保持できる貯蔵方法です。実際には、空気中に21%含まれる酸素を1.8~2.5%に下げ、0.03%含まれる炭酸ガスを1.5~2.5%に高め、0℃程度で貯蔵します。
この方法により、長期間の貯蔵が可能となり、1年中新鮮なりんごを楽しむことができます。
青森りんごは全国に出荷されていますが、特に、首都圏や京阪神地域に多く出荷され、その9割以上がトラックで運ばれます。

資料:県りんご果樹課
本県は、地理的に他県に比べて気象条件が冷涼で生育や熟期が遅くなりますが、実のしまった貯蔵性が高いりんごができます。また、貯蔵施設が比較的整備され、早生種から晩生種まで多くの品種が栽培されていることなどから、一年中「鮮度の高い」りんごを提供できるようになっています。

資料:県りんご果樹課
りんごがみなさんの家庭に届くまでには、様々な人が関わっています。
●集荷
農協や出荷組合は、組合員(生産者)からりんごを集めます。また、移出商は主に産地市場と仲買・仲立人を介してりんごを買い集めます。

●選果荷造り
集められたりんごは、直ちに冷蔵庫に保管されます。その後、農協、移出商、出荷組合の選果場で選別、箱詰めされ、各地の卸売市場などへ出荷されます。
●輸送
青森りんごの9割以上はトラックで運ばれます。
●上場
卸売市場にりんごが届くと、卸売業者によってセリにかけられます。セリで価格が決まり、仲卸業者(仲買人)が買受けます。
●小売
卸売業者から、スーパーマーケットや小売店、生協を通じてみなさんの家庭に届きます。
最近は、宅配便等を利用して農家から家庭へ直接届けたり、生協やスーパーマーケットなどが産地から直接買取り販売したり、農家・農協が経営している産地直売所など、卸売市場を経由しない流通システムも増えてきています。
青森りんごは明治期から輸出を行ってきた長い歴史がありますが、特に近年、りんごの輸出量は、平成14年1月に台湾がWTOに加盟したことを契機に、急増しています。輸出拡大を図っていくため、台湾では新聞広告の掲載など、マスメディアを利用した宣伝広告や販売フェアを開催しているほか、新たな市場開拓をめざし、中国上海市等で商談会を行い、販路の開拓に努めています。

平成18年産の日本からのりんご輸出量は約2万3千トンで、そのうち9割以上が台湾向けとなっています。

資料:財務省貿易統計(H18.9~H19.8月)

資料:財務省貿易統計、県りんご果樹課
青森県のりんごの輸出は、明治27年に函館港から中国(当時は清国)へ輸出されたのが始まりである。その後、30年代はロシアのウラジオストックへの輸出が主となり、上海、香港、マニラなどの東南アジアへと拡大していった。第2次大戦後、生産量の回復とともに、香港、フィリピンなどへの輸出が増大していったが、昭和40年代後半には競争力を失い急激に減少、輸出は低迷期に入る。平成14年台湾のWTO加盟を契機に、輸出は台湾が中心となっており、近年、特に大きな伸びを示している。
りんごの加工は、生果での流通販売には向かないりんごの付加価値を高めるとともに、生果りんごの価格維持という大事な役割を担っており、りんご産業にとって重要な位置を占めています。
青森県には、大手りんご加工会社14社をはじめ加工場が大小合わせて90ヶ所ほどあり、様々な加工品の開発や販売に取り組んでいます。

18年産りんごの原料処理実績は、67,649tで県内生産量の約15%にあたります。また、原料のうち約92%が果汁に加工されています。 ジュース以外の主な加工品としては、缶詰、ボイルジャム、果実酒、スナック菓子などがあります。
青森県のりんご果汁は、美しい自然の中で太陽の恵みをいっぱいに受けて育ったみずみずしいりんごを原料にして作られた天然果汁です。
りんごの栄養価をそこなわずに天然のままのおいしさを保った果汁は乳児からお年寄りまで幅広く好まれており、まさに天然果汁の王様の風格を持っています。
従来は、貯蔵や輸送コスト低減のため一旦濃縮した後、製品化する濃縮還元果汁が多かったのですが、最近は、食味・風味などの面から「しぼりたて」をそのまま製品化する「混濁ストレート果汁」の需要が増えています。
