赤系りんご 66種
あかね




- 親品種
- 紅玉 × ウースターペアメン
小ぶりな品種で果肉は乳白色。味は「紅玉」よりも淡泊で、酸っぱいりんごです。「紅玉」よりも1か月ほど早く収穫できるため、お菓子作りなどで「紅玉」が手に入らない時期の代用としても利用できます。
秋映




- 親品種
- 千秋 × つがる
果皮は暗めの赤色で、完熟したものは黒みを帯びた赤色になります。果汁が多く硬めの果肉は歯ごたえよく、甘みの中に程よい酸味で香りもあります。長野県が育種したりんごで、栽培も長野県が圧倒的に多いですが、青森県でも栽培されています。
旭




日本では西洋りんごが紹介された明治初期から栽培されています。「旭」は日本での名称で、元々の名前は「マッキントッシュ」です。青森県では一時かなりの生産量がありましたが、現在は殆ど見かけない希少品種です。
アルプス乙女




- 親品種
- ふじ × ヒメリンゴ
重さ約50g弱程度と小さく、主に料理や観賞用として使われています。小さいですが、甘さ酸味もしっかりあり、生で食べても美味しいりんごです。屋台の「りんご飴」などでお馴染みです。
印度




- 親品種
- 不明
明治初年に青森県弘前市で誕生した品種。昔は甘いりんごが珍しかったこともあって有名になり、戦後は高級りんごとして出回ったそうです。現在人気の主力品種と違って果汁は多くありません。酸味はほぼ感じず、甘いりんごです。今では希少種となりました。
おいらせ




- 親品種
- スターキングデリシャス × つがる
果皮の色は親品種の「スターキングデリシャス」に似ていますが、スターキングより丸みのあるフォルムです。蜜が霜降り肉のように細かく入りやすく、甘味と香りが強いりんごです。
紅の夢




- 親品種
- 紅玉 × 赤肉親系統1(エターズゴールドとラベルの付いた樹)※本物のエターズゴールドではない
地元弘前大学が育成した品種で、赤果肉系では青森県内で一番多く栽培されています。果皮の色は無袋栽培では濃い暗赤色、有袋栽培では紅色に近い明るめの色になります。果肉はち密で酸味がありますが、生食でも食べられます。
恋空




- 親品種
- 67-45 × 夏緑
果汁が多く、華やかな甘さのある食味の良いりんごです。極早生種(ごくわせしゅ)と呼ばれる8月下旬までに収穫されるりんごの中では、県内で最も多く栽培されていて、青森県産の夏りんごを代表する品種です。
幸寿




- 親品種
- 未希ライフ ×(千秋 × ふじ)
果肉はやや黄色っぽく、適度な硬さと歯ごたえがあります。甘みが強いですが、酸味もあります。
※弘果弘前中央青果が専用利用権を設定している「つがりあんアップル」の一つ。
こうとく




- 親品種
- ロム16 × ふじ
果汁豊富で歯ざわり良く、蜜が極めて多く入ります。食べると蜜果特有のトロピカルな香りが広がり、「パイナップルのような味」と表現する人もいます。「こみつ」という名前で売られているものは、JA津軽みらいの「こうとく」の中で一定の基準を満たしたものをブランド化して出荷しているものです。
国光




日本では西洋りんごが紹介された明治初期から栽培されています。現在、圧倒的に生産量が多い品種といえば「ふじ」ですが、青森県のりんご産業約150年の中で、100年間は「りんごといえば国光」でした。貯蔵性があり、さっぱりとした食味の美味しいりんごですが、現在生産量は僅かです。「ふじ」の親品種にあたります。
彩香




- 親品種
- あかね × 王林
果肉は白っぽく、やや硬めで歯ごたえがあり、生食で食べるのに丁度よい爽やかな甘酸っぱさが魅力のりんごです。お料理やお菓子作りにもおすすめです。
※「彩香」の商標は生果のみ使用できます。但し、令和7年10月27日以降は商標使用契約が切れるため、生果でも「彩香」は使用できず、品種登録名である「あおり9」を使用することになります。
サンふじ




- 親品種
- 国光 × デリシャス
青森県産りんごの約半分を占める不動のナンバーワン品種「ふじ」を無袋栽培したもの。蜜が入りやすく、甘み、酸味、食感、貯蔵性の高さなど全て揃ったりんごの王様です。
春明21




- 親品種
- ふじ × レイ8
見た目は「ふじ」に似ていますが、果肉がとても硬く、手に持つとずっしりと重量感があります。糖度が高いりんごですが、収穫時は酸度も高いため甘酸っぱい濃厚な味わいです。長期貯蔵後は適度に酸味が抜けて甘酸適和です。
スターキングデリシャス




- 親品種
- デリシャスの枝変わり
枝変わりとは
独特の強い芳香がある甘いりんごで、熟したものは蜜が多く入ります。青森県では、昭和40年代後半から50年代まで一時主力品種になるほど一世を風靡しました。
スタークジャンボ




- 親品種
- イブズデライトの枝変わり
枝変わりとは
「世界一」よりも大きくなる品種で、青森県内では主に「絵文字りんご」にするために栽培されています。無袋栽培では濃赤色、有袋栽培では果皮が鮮やかなマゼンタ色になります。食味は甘さ控えめで爽やかな酸味があります。
千秋




- 親品種
- 東光 × ふじ
皮が薄く、果肉はきめ細やか。歯ざわりが良く、甘みと酸味のバランスがとれたりんごです。親品種として優秀で、「秋映」「未希ライフ」「シナノゴールド」などが子どもにあたります。
大紅栄




- 親品種
- 未希ライフ × 不明
白っぽい果肉で、酸味が弱いため甘さを強く感じます。大玉で濃紅色の果皮は高級感があり、青森りんごの輸出国では贈答用として人気です。
※弘果弘前中央青果が専用利用権を設定している「つがりあんアップル」の一つ。
千雪




- 親品種
- 金星 × マヘ7
濃紅色に大きな果点が目立つ個性的な外観です。「千雪」という商標名は、果点が「降りしきる雪のように見える」ことが由来だそうです。酸味がなく、上品な甘さで芳醇な香りがあります。この品種の最大の特長は、果肉をすりおろしても茶色く褐変しないことです。世界には約15000種類ものりんごがあるとも言われていますが、果肉が褐変しないりんごとして登録されているのは、カナダ原産の「エデン」という品種と、この「千雪」だけです。りんごの新たな活用可能性を広げてくれる品種として期待されています。
※国際特許取得済(切ってもすりおろしても果肉が変色しない)
つがる姫




- 親品種
- つがるの着色系枝変わり
枝変わりとは
一般的な「つがる」よりも1週間ほど早く収穫でき、色付きが良いのが特徴です。「つがる」の枝変わり品種には、他に「ひらかつがる」「みすずつがる」「芳明つがる」などがあります。
花祝




- 親品種
- 花嫁 × 祝
もともとは緑色のりんごですが、青森県では袋を掛けて栽培することで美しい紅色の果皮に仕上げるのが一般的。8月上旬に行われる地元市場の開市(シーズンの初セリ)にも出荷される夏りんごです。青森県りんご試験場で交配育成、昭和16年に選抜されたものですが、一般農家が付けた俗称で今まで栽培が続けられています。
ひろさきふじ




- 親品種
- ふじの枝変わり
「早生ふじ」(わせふじ)の総称で呼ばれる「ふじ」の早熟系統のうち、一番生産量が多い品種です。食味は「ふじ」に似ていて蜜が入るものもありますが、「ふじ」よりもやや果肉は軟らかめで、酸味は控えめのさっぱりした甘さです。
※JAつがる弘前では、品質が一定規格以上のものを「夢ひかり」という商標名でブランド化しています。
ふじ




- 親品種
- 国光 × デリシャス
「ふじ」に袋をかけて栽培したもので、「有袋(ゆうたい)ふじ」とも呼ばれます。「サンふじ」よりも果皮が明るめの紅色で、貯蔵性に優れていることから、春~夏に主に販売されます。
紅絞




小ぶりで真っ赤な果皮、果肉は真っ白です。青森りんごの「明治七大品種」の一つで、昔は広く栽培されていました。青森県つがる市にある、日本最古の西洋りんごの樹3本のうち、2本がこの「紅絞」です。
美紅




- 親品種
- 東光 × 赤肉親系統1
果肉が赤いりんごです。赤果肉系は酸味が強いものが多いですが、この品種は酸度が「ふじ」と同じくらいのため、酸っぱいりんごが苦手な方でも生食で美味しく食べられます。
黄色系りんご 27種
グラニースミス




欧米ではおなじみのりんごです。酸味が強いため、アップルパイなどの加工用に向いています。熟期が遅く、青森県の気候では栽培が難しいため、生産量はごく僅かです。
※青森県りんご研究所が育種した「はつ恋ぐりん」は、「グラニースミス」の子どもにあたります。
黄輝




- 親品種
- ひろさきふじの枝変わり
枝変わりとは
「早生ふじ」に分類されている「ひろさきふじ」の枝変わり。「ひろさきふじ」よりも酸味控えめです。
※弘果弘前中央青果が専用利用権を設定している「つがりあんアップル」の一つ。
ゴールデンデリシャス




- 親品種
- Grimes Goldenの自然交雑実生
世界で見ると「ふじ」「デリシャス」の次くらいに生産量の多い品種です。日本での栽培は僅かですが、国内の主力品種には、「デリシャス」の子どもにあたるものがたくさんあります。(「王林」、「つがる」、「シナノゴールド」、「陸奥」、「世界一」、「金星」等)