世界のりんごの使い方
2023.12.15
世界各国で昔から愛されてきた果物「りんご」。
日本では生食で食べることが多い「りんご」ですが、世界の国々ではどんな風にして「りんご」を楽しんでいるのでしょうか?
ひょっとしたら、日本の皆さんがもっとりんごに親しんでもらうためのヒントがあるかもしれない!ということで、今回地元弘前大学で学んでいる各国からの留学生にご協力をいただき、母国で親しまれているりんごの使い方を紹介します。
今回紹介してくれるのは、世界の中でもりんごの生産量が多い、アメリカ、ロシア、イタリア、ブラジルからの留学生。青森りんごの最大の輸出国台湾の留学生や、りんごの生産もしているお隣の国、韓国からの留学生は、その国ならではのりんごの使い方を紹介してくれます。
※世界地図の国名をクリックすると、留学生からのコメントが読めます!
りんごを多く作っている国・地域ランキング
順位 | 国・地域名 |
---|---|
1 | 中国 |
2 | トルコ |
3 | アメリカ |
4 | ポーランド |
5 | インド |
6 | ロシア |
7 | イタリア |
8 | イラン |
9 | フランス |
10 | チリ |
順位 | 国・地域名 |
---|---|
11 | ウズベキスタン |
12 | 南アフリカ |
13 | ウクライナ |
14 | ドイツ |
15 | ブラジル |
16 | エジプト |
17 | モロッコ |
18 | メキシコ |
19 | 北朝鮮 |
20 | パキスタン |
順位 | 国・地域名 |
---|---|
21 | 日本 |
22 | ニュージーランド |
23 | 韓国 |
24 | イギリス |
25 | ルーマニア |
26 | アルジェリア |
27 | ベラルーシ |
28 | スペイン |
29 | セルビア |
30 | モルドバ |
資料:FAOSTAT(FAOSTAT Date January16 CET 2024)
りんごの主
な輸出先
りんごの輸出量:42,224トン
2022年産(令和4年産)
:財務省貿易統計(当該
年9月~翌
年8月)
留学生の母国ならではのりんごの使い方を紹介
チャーリー・クラップ(アメリカ)
アメリカでは、りんごはたくさん栽培されているため、いろいろな料理はありますが、秋のお祭りやイベント、パーティーとなると、必ずと言っていいほど、見かけるのが、キャラメルりんごです。キャラメルにクルミやピーナッツがデコレーションされることもあります。
りんごの酸味と歯ごたえ、キャラメルの甘さのバランスが最高です。
リバウド・アウレリア(イタリア)
りんごの食べ方としては、バニラアイスと一緒に食べる、アップルクランブルと、りんごサラダが、個人的にも大好きな食べ方です。
また、イタリアオリジナルの食べ方かどうかはわかりませんが、ピザの具材としてりんごとヤギのチーズと組み合わせたピザなどもあります。
また、りんごはクリスマスオーナメントやキャンドルに使われたりします。
ヴォルパート・エリカ(イタリア)
りんごは美容のためのスキンケアとして使用されることがあります。
作り方はとても簡単で、レモン果汁とりんごをすりおろしたものを用意し、これを顔にのせ、フェイスマスクにします。また、ヨーグルトとりんごと蜂蜜を使ったフェイスマスクもあります。
ヴィターレ・ダリオ(イタリア)
アイシングといえば、通常クッキーやビスケットのデコレーションに使われますが、りんごをデコレーションするときにも使います。クリスマスをテーマに、雪の結晶やハート、クリスマスツリーや音符などアイシングを少しずつ絞り出して描きます。
アイシングが乾くまで待って、クリスマスのインテリアとして飾ったりします。
間嶋ヴィヴィアン美幸(ブラジル)
ブラジルでは、りんごはホットワインの材料としても使われます。
ホットワインは冬の寒さから身を守る温かい飲み物として親しまれています。
ブラジルでは通常、フェスタ・ジュニーナ(6月)の時期によく飲まれています。フェスタ・ジュニーナは、3人のカトリックの聖人に捧げ、収穫への感謝と来年来年の豊作を願って行われる伝統的なお祭りで、そのときにホットワインの屋台が並びます。
ウホワ・ダリア(ロシア)
りんごはロシアで人気のある果物の一つで、いろいろな料理に使われますが、しっとりしたりんごのパイ「シャーロット」を作るときに使います。
シャーロットの作り方はたくさんありますが、シナモンをいれたり、いろいろな種類のりんごを使って作るときがあります。
この他にもコンポート、サラダやブリン(ロシアのクレープ)の具材として使われ、りんごはロシア料理の中でも大切な食材です。
チョ・ソンビン(韓国)
韓国の伝統料理であるキムチはいろいろな食材から作られるため、たくさんの種類がありますが、その中にりんごをメインに使ったキムチもあります。
普通のキムチとは違ってりんごならではの甘味のあるキムチです。
リン・ハイセン(台湾)
台湾ではりんごは、たいてい生のまま食べますが、お供え物としても使われます。
台湾には「月老(月下老人)」という縁結びの神様がいます。
その「月老」をお参りする時、台湾人はりんごをお供えにすることが多いです。
「月老」は、甘いものが好きで、りんごの丸い形は円満を象徴する形のため、りんごをお供えにすると「月老」が喜んで、いい人をさがしてくれて、恋人が早くできるとされています。