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「ふじ」りんご生誕80年

「ふじ」生誕80年

りんごの代表的品種「ふじ」が生誕80年を迎えました。日本のりんごの約6割を生産している青森県では、「ふじ」の記念イヤーの今年、改めて「ふじ」の情報を広く発信し、その魅力を消費者に伝えていきます。

「ふじ」のはじまり

1939年 (昭和14年)、農林省園芸試験場東北支場(当時は青森県藤崎町)の圃場にあった「国光(こっこう)」に、青森県苹果試験場 (現青森県産業技術センターりんご研究所)から提供された「デリシャス」の花粉を交配して得た種子を翌年(1940年)播種してできた実生が始まりです。

名前の由来 ~「ラッキー」になるかも知れなかった!?「ふじ」~

「ふじ」と命名され、正式な品種登録がされたのは、誕生から22年が経過した1962年4月。候補段階では、当時の銀座千疋屋代表から「ラッキー」という案も出ましたが、最終的には①日本一の富士山、②生まれ育った藤崎町、③女優山本富士子さんなどにちなみ「ふじ」と命名することになりました。

富士山
ふじさんの「ふじ」

日本一の「ふじ」のようにとの願いが込められた命名ですが、やがて「ふじ」は世界の主力品種として圧倒的な存在となり、今では日本一を飛び越えて「世界一」となっています。

画像提供:藤崎町
藤崎町
ふじさきまちの「ふじ」

青森県津軽地方になる人口1万5千人ほどの町。「ふじ発祥の地」として様々な取り組みを行っています。俳優の梅沢富美男さんは母親の故郷であることが縁で、2013年より「ふじりんごふるさと応援大使」を務めています。
りんごふじ発祥の地藤崎町 ふじ誕生80年記念事業 「#ふじ80」りんごフォトコンテスト

山本富士子(1931-現在)
※写真はイメージです。
やまもとふじこの「ふじ」

女優。初代ミス日本コンテストグランプリ。昭和を代表する絶世の美女。

「ふじ」の基本情報

「ふじ」

  • 晩生種
  • 青森県での収穫適期は、有袋ふじが10月末~、サンふじが11月上旬~
  • 販売時期 11月上旬~翌年8月まで
    (春以降に出荷されるものは、秋の収穫後に鮮度を保持できる専用冷蔵庫に入れて保管されている)
  • 母親「国光(こっこう)」、父親「デリシャス」
  • 青森県藤崎町にあった当時の農林省の関連機関が育成。
  • 350g程度で果皮の色は無袋栽培(サンふじ)の場合紅色に縞が入り、有袋栽培では鮮やかな紅色となります。
  • 果肉はシャキシャキとした食感で、果汁が極めて多く、甘酸のバランスに優れています。

「サンふじ」と「ふじ」は同じ品種

有袋栽培

「サンふじ」と「ふじ」はもともと同じ品種で、栽培方法の違いで販売名称が変わります。一般的に「サンふじ」は無袋栽培、「ふじ」は袋をかけて育てたものです。

知っていそうで知らない「サンふじ」と「ふじ」の特徴

サンふじ
  • 「ふじ」よりも糖度は高い
  • 蜜が入りやすい
  • 他品種に比べ貯蔵性は高いが「ふじ」ほどではない
  • 販売時期の目安は11月上旬~4月ごろ
ふじ

  • 「サンふじ」よりも糖度はやや低い蜜は入りにくい
  • 果皮は「ふじ」より薄く、皮ごと食べやすい
  • 貯蔵性は「サンふじ」よりも高い
  • 販売時期の目安は4月~8月ごろ(秋に収穫したものを冷蔵保存し、「サンふじ」の販売が終了する頃に店頭に並び始める)

「ふじ」 のこれまでの歩み

青森県藤崎町で誕生

青森県藤崎町にあった農林省の試験場で育成された「ふじ」は、当初色づきが悪いなどの欠点があったこともあり、青森県のりんご農家は栽培に消極的でした。しかし、生産者の一人である齊藤昌美氏(「ふじの育ての親」と呼ばれている)はいち早く「ふじ」の優れた食味や貯蔵性の高さに目をつけ、「このりんごこそがこれからの主力品種になる」と確信。数々の苦労を乗り越え「ふじ」の栽培方法を確立しました。齊藤氏は「ふじ」を栽培したいと希望する生産者には惜しげもなく自分が育てた「ふじ」の木から枝を切り、分け与えました。こうした齊藤氏らの功績により、「ふじ」の栽培は広まっていきました。  

齊藤昌美氏
画像提供:(公財)青森県りんご協会

りんごの価格大暴落が転換期

明治初頭、西洋りんごが日本に紹介され、青森県でりんご栽培が始まってから、長きに渡り主力品種だったのが「国光(こっこう)」「紅玉(こうぎょく)」です。1962年に「ふじ」が市場デビューしても、「ふじ」への品種更新を躊躇する生産者は少なくありませんでした。そんな中、起きたのが青森りんごの歴史上最もショッキングな出来事として語り継がれている「山川市場(やまかわしじょう)」です。ふじがデビューした翌年1963年にはバナナが輸入自由化され、これに他果実の豊作、高度経済成長で豊かになった国民のグルメ嗜好などもあり、りんごの価格が暴落。市場に出しても売れないりんごは行き場を失い、農家が泣く泣くりんごを山や川に捨てるという事件がありました。この件が決定的な転機となり、青森県のりんごの品種更新が飛躍的に進展しました。


当時の新聞記事では、消費地の小売り商らの辛辣な言葉が並んでいます。

  • 「消費者のし好変化を認識すべき」
  • 「できたから売ってくれと言われても困る」
  • 「商品価値のないものは出荷すべきではない」

日本のりんご産業を救った「ふじ」

やると決めたら思い切りがいいのが青森県民のじょっぱり気質(頑固で気骨のある性格のこと)、瞬く間に園地は新しい品種に更新され、国光、紅玉に代わり、はじめに「ふじ」の父親でもあるデリシャス系が主力となり、1982年にはデリシャス系に代わって「ふじ」が青森県のりんご生産量のトップとなりました。ふじ誕生当初の懸念材料であった色づきの悪さも、その後の関係者の努力により品種改善され、見た目の美しさと抜群の食味を兼ね備えた「ふじ」は消費者の圧倒的支持を得ました。「ふじ」により、青森県、そして日本のりんご農家は息を吹き返し、そして、ひいては日本のりんご産業全体の救世主となったのです。

りんご界の絶対王者に。優秀な子供たちも。

青森県で「ふじ」の生産量がトップになってから、今年で38年。未だに「ふじ」を超えるような品種は登場していません。それは、それだけ「ふじ」が完成された品種ということでもあり、いかにりんご産業が「ふじ」の恩恵を受けているかということでもあります。「ふじ」を交配した新品種の開発も盛んに行われており、「トキ」「シナノスイート」「ぐんま名月」などの人気品種も「ふじ」の子供にあたります。また、「ふじ」の枝変わりの「早生ふじ」(収穫時期が「ふじ」より1か月ほど早い)なども登場し、「ふじ」ファミリーの快進撃はまだまだ続きそうです。

「ふじ」を親に持つ代表的な品種

トキ

ぐんま名月

シナノスイート

なぜ「ふじ」はすごいのか

戦後日本のイノベージョン100選に選出

ウォークマン、新幹線、内視鏡、インスタントラーメン、ウォシュレット。これは公益財団法人発明協会が平成26年(2014年)創立110周年を迎えたことを記念し、戦後日本で成長を遂げ、我が国産業経済の発展に大きく寄与したイノベーション100を選んだ中で選出されたものの一部です。そうそうたる顔ぶれですが、農林水産物で選出されたものが2つだけありました。一つは日本におけるブランド米の元祖ともいえる「コシヒカリ」。そして、もう一つがりんごの「ふじ」です。

世界シェア ナンバー1

日本における「ふじ」のシェアは約5割。日本一のりんご生産県である青森県でも「ふじ」のシェアは約5割となっています。また、世界規模で見ると、世界のりんご生産量の半分近くを占めている中国における「ふじ」のシェアは6割以上と推測されており、アメリカ、チリ、ニュージーランド、アフリカ大陸など世界各国でも栽培され、今や世界で最も生産量が多いりんごが「ふじ」となっています。

一説にはりんごは8,000年前から栽培されていたとされています。現在世界には約15,000種ものりんごの品種がある中、西洋りんごの栽培を始めてわずか140年ほどの歴史しかない青森県で誕生したりんご「ふじ」が世界シェア ナンバー1となっていることは驚くべきことです。

共に「戦後日本のイノベージョン」に選出された「コシヒカリ」は小面積ながら東南アジア等で栽培されていますが、日本発の農林水産物がこれほどまでに世界的規模で広まった例は他に見当たらず、いかに「ふじ」という品種が世界のりんご産業に貢献している品種であるかが生産量からも窺い知れます。
 

「ふじ」の原木

「ふじ」が誕生した場所(農林省園芸試験場)が青森県藤崎町から岩手県盛岡市に移転したことに伴い、「ふじ」の原木も盛岡市に移されています。青森県には原木の枝を接いだ「準原木」が弘前市りんご公園と「ふじ」の生まれ故郷である藤崎町のふじ原木公園にあります。

原木とは

りんごにはたくさんの品種がありますが、それぞれの品種は元になる一本の木があり、その木からとった枝を接木することで増やしていきます。この元になる木のことを「原木」といいます。そして、原木の枝を接いだ木を「準原木」と呼びます。
そしてこの準原木から多くの枝が他の木に接がれて、どんどんと「ふじ」が増えていくことになったのです。

ふじの原木
画像提供:(公財)青森県りんご協会

今でも実をつける準原木

盛岡にある原木は、高齢の樹に負担をかけないため実をならせないように管理されていますが、弘前市のりんご公園にある準原木1本と藤崎町のふじ原木公園にある準原木2本は今でも実をつけ、11月収穫されます。

ふじ原木公園にあるふじの準原木

本会では2020年に「ふじ」生誕80年を迎えたことをPRすることを目的として記念ロゴを制作いたしました。使用希望の場合はお手数ですが下記連絡先にご連絡をお願いいたします。
TEL:017-723-1386
Mail:ringo-taisaku@aomori-ringo.or.jp

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