青森りんご 青森県りんご対策協議会

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りんごが収穫できるまで

青森りんごの作り方

青森県のりんご作りは、1年を通してほとんど手作業で行われます。
時間と手間がかかりますが、おいしい青森りんごには欠かせない作業です。
りんごの作業は、一般的には10アール(1,000㎡)当たりで約213時間もの時間がかかると言われており、熟練された技術が必要な作業もあります。

収穫までの流れ、年間スケジュール

りんご栽培スケジュール

作業内容

1月末~3月 整枝・せん定
整枝・せん定
  • 整枝・せん定は一年の最初の仕事です。りんご栽培では最も重要な技術です。樹の中までお日様の光があたるようにし、良いりんごが実るように樹の形を整えます。
  • せん定は、もっとも熟練を要する作業で、「千本の樹をせん定しなければ一人前になれない」とも言われています。
4月 肥料施用
肥料施用
  • りんごには栄養が必要です。4月に堆肥や肥料などで栄養を与えます。
  • 肥料が多すぎたり、少なすぎたりしないように、土壌診断をして適切な量を施用します。
4月~8月 薬剤散布
薬剤散布
  • りんごを病害虫から守るために、薬剤散布をします。青森県の基準では年間11回程度散布します。(りんごが果実になってからは8回程度散布します)
  • 農薬は安全に正しく使い、周辺の環境にも配慮しながら散布が行われます。
5月~9月 草刈り
草刈り
  • りんご園では、土からの水分の蒸発や土壌の浸食を防いだり、有機物を補給するために草を生やします。しかし、草が伸びすぎるとりんごの樹と水分を奪い合ったり、虫が発生してしまうので、栽培期間は4~6回程度草刈りをします。
5月 授粉
授粉
  • りんごの品種のほとんどは、同じ品種の花粉がついても実がなりません。そのため他の品種の花粉を付ける授粉作業が必要となります。
  • 昔は1つ1つの花に、手作業で花粉を付けていましたが、今はマメコバチというハチを利用した授粉が増えています。
6月~7月 摘果(実すぐり)
摘果(実すぐり)
  • りんごの花は1株に5つくらい花が咲き、実を付けます。これら全部が果実すると、それぞれのりんごの実への栄養が足りなくなり、1つ1つが小さなりんごになってしまいます。また、翌年の花もできなくなります。
  • そこで、3~5株に1つだけ実をならせ、あとはすべて取ってしまう摘果作業を行います。こうすると、大きくておいしいりんごができます。(一本の木に3000個の実がなるとすると、最終的に収穫時期まで残るのは300個程度。9割以上の実は摘み取られてしまうことになります)
  • 花の時期に花を摘むことを摘花といいます。
6月中旬~7月上旬 袋かけ
袋かけ
  • 昔は、果実を病害虫から守るために袋をかけましたが、現在では貯蔵性、着色をよくするために行っています。
9月 袋はぎ
袋はぎ
  • 中~晩生種の場合、9月中旬から下旬に袋をはぎ、果実に日光を当てます。
8~10月 着色手入れ(葉つみ、玉まわし)
着色手入れ(葉つみ、玉まわし)
  • りんごの果実全体に太陽の光を当て、きれいに色が付くようにします。
  • 葉つみは、りんごの果実に日影をつくる葉を2~3回に分けて摘み取る作業で、玉まわしは、太陽の光が当たった部分だけ赤くなるので、反対側にも色がつくようにりんごの実を回す作業です。
  • このほかにも、新しく伸びた不要な枝を切る「徒長枝整理」や、りんごが大きくなって重くなり枝が下がることを防ぐ「支柱入れ・枝吊り」、といった作業もあります。
収穫 8月~11月
収穫
  • 1年間大切に育てられたりんごは、8月から収穫がはじまり、りんごにキズが付かないように1つ1つ丁寧に収穫します。
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