りんご豆知識
りんごのテカテカは食べごろのサインだった!
りんごがワックスを塗ったようにテカテカなのはなぜ?
つやつやで美しいりんご。「ワックスが塗られているのでは?」との質問が消費者の皆様から寄せられることがあります。
これはりんご自身が内側から作り出す天然のもの。「油上がり(あぶらあがり)」と呼ばれ、りんごが成熟すると増える脂質「リノール酸」「オレイン酸」などの脂質(不飽和脂肪酸)が皮の表面に出てくる現象です。
品種によって「油上がり」しやすいものがあり、「つがる」「ジョナゴールド」などがその代表格です。「王林」などは完熟しても油上がりは見られません。
りんごのテカテカは新鮮さを保つ役割も!
「りんごが食べごろになる」ということは、「完熟している」ということです。
どんな果物でも完熟してから傷んでしまうのがあっという間ですよね。
しかし、りんごは完熟していながらも、自分で新鮮さを保つための成分を作り出しているということなのです!
人間に例えるなら、「お肌の乾燥を防ぐための高級クリームを自分の体内で作っている」ということです。そう考えると、りんごってすごい果物ですね!
どうしても抵抗がある場合は水洗いして食べましょう
国産の農作物の栽培には国の厳しい基準があり、皮を食べて健康を害するような心配はありません。どうしても皮を食べることに抵抗があるという方は、軽く水洗いしてからお召し上がりください。
皮の近くにはペクチンなどの栄養も多めで、むしろ皮ごと食べることでりんごの健康成分を無駄なく摂取することができます。丸かじりすることで、歯肉が丈夫になり、よく噛むことで唾液の分泌が活発になり虫歯や歯肉炎などの予防効果も期待できます。
詳しくはりんごの栄養価のページもご覧ください。
参考文献:平成29年度版「青森りんご」(青森県りんご果樹課発行)