第19代ミスりんごあおもりからのメッセージ
「新しいことに挑戦したい！」そんな思いで始まったミスりんごとしての活動が、終わりを迎えようとしています。
きっかけは、大学に掲示されていたミスりんご募集のポスター。幼い頃からいつも身近にいるりんご農家の方々の力になれるかもしれない、自分自身を変えられるかもしれない、そんな期待をもって応募を決めました。いつも物事に消極的な私にとっての新しい挑戦でした。
ミスりんごに選ばれてから、とても刺激的な日々になりました。マナーや立ち振る舞い、話し方やメイクの研修、そして中国語の研修などがありました。研修期間が終わると本格的に活動が始まります。県知事と一緒にアップルスクールや青森県フェアの参加、幼稚園や小学校でのりんご寄贈や食育授業、試食宣伝、ラジオやテレビの出演、台湾でのPRなど様々な活動がありました。
全国各地にPRをしに行き、食育授業では、青森りんごに興味をもって熱心に聞いてくれる子供たちの姿、売り場での試食宣伝では「青森りんごは本当に美味しい、買っていくと家族みんなが喜ぶよ」と声をかけてくださる方々、幼稚園に行くと「りんご大好き！」と駆け寄ってきて、お手紙や似顔絵をプレゼントしてくれる子供たち、１つ１つの活動がとても鮮明に思い出されます。全ての活動に共通して印象に残っていることは、りんごを手にした方々みんなが笑顔になっていたということです。りんごの香りを楽しみ、幸せそうな笑顔を見るたび、この活動をして良かったと強く感じ、私も幸せな気持ちになりました。
青森りんごは、1年を通し、農家の方々の愛情をたくさん受けて大切に育てられます。そんな青森りんごは、日本だけではなく海外の皆さんにも愛され支持を得ていること。青果会社の方々は青森りんごに絶大な信頼を寄せていること。県が一体となり、青森りんごを盛り上げていること。役員や事務局の方々は青森りんご消費拡大について日々考えていること。生産者はもちろん、青森りんごに携わっている方々の熱い想いもとても近くで感じることができました。これは、ミスりんごになったからこそ感じられたことです。そんな熱い想いを持った方々にサポートしていただきながら活動できたことを嬉しく、そして誇らしく思います。私自身も同じ熱い想いを持って活動してきたことが、農家の方の力に少しでもなれていたら嬉しいです。
この2年間、たくさんの貴重な経験をさせていただき、自分自身と向き合うことができました。ただただ平凡な大学生活を送っていただけの私の人生が、充実したものとなったのは、ミスりんごの活動のおかげです。この活動を通して、多くの方の笑顔に出会い自分が発信したことの意義を感じました。それによって、当初より積極的に自信を持って活動できるようになりました。思いを届けるためには、自信を持って発信することが大切だと実感できた経験が、私を成長させ、大きな財産になったと感じています。
りんごが好き、青森県が好き、少しでもミスりんごに興味がある方は、ぜひ応募してみてほしいです。とても貴重な時間を過すことができ、尊敬できる多くの方に出会うことができます。私は、ミスりんごに応募して本当に良かったと心から思っています。
最後に、2年間温かく見守り、支えてくださった青森りんご産業関係者の皆様本当にありがとうございました。また、同期の黒田さん、千葉さんと切磋琢磨し助け合いながら楽しく活動できたことは、かけがえのない思い出です。出会った全ての方に感謝の気持ちでいっぱいです。これからも、青森りんごがより多くの方に愛され続けますように、ずっと応援しています。素晴らしい経験をありがとうございました。青森りんご大好きです！
第19代ミスりんごあおもり 中澤茉利乃
